特集 病院職員の服装
アメリカの事情
常葉 恵子
1
1聖路加国際病院小児病棟
pp.30-33
発行日 1966年6月1日
Published Date 1966/6/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541202865
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アメリカでの病院職員のユニフォームについて何か書いてほしいとの依頼をうけ,はたと困ってしまった。正直にいって看護婦のユニフォーム姿以外にはあまり興味がなかったので印象が薄いのです。看護婦のユニフォームについては,自分のことであり,また準備しなければならなかったので少しは研究いたしました。
この原稿依頼をうけたとき,第一に思い出したことは,看護婦の場合,ユニフォームに対する考え方が,日本での場合と大部ちがっているということ。また,病院にはいろいろな職種があり,それぞれのちがったユニフォームを着ていましたがそれが大分色あせた古いもの,つぎが当たっているものであっても,毎日新しくクリーニングされたものを着ていること。アイロンのよくかかった清潔なにおいのするものであったことを思い出します。そしてユニフォームの型,色が,その職種の性格にあったものが選ばれていたと思います。ただ私のアメリカ生活は,ニューヨークに11か月とワシントンD.C.に4か月,その間に2つの病院の研修プログラムに参加したのと,その間にいくつかの有名病院を見学しただけの経験と知識で十分に"アメリカの事情"などと大きな見地には立てないと思います。
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