特集 病院職員の服装
ユニフォームの管理
伊瀬 寿子
1
1虎の門病院
pp.24-29
発行日 1966年6月1日
Published Date 1966/6/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541202864
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
まえがき
病院におけるユニフォームとして,医師の診察衣,看護婦の白衣は病院勤務者の代名詞のようにいわれてきた。しかし,採択されて後は案外に発展がなく,ユニフォームは旧態依然としてお仕着せ的な感覚でとり扱われてきた。医師の着用する診察衣に対しては,病院に勤務する者は,これを権威の象徴として意識するようになり,医師以外の診察技術職員はもちろん,事務系においても同じ診察衣を着用したがる傾向が一般的に見られてきた。さらに,昔の軍隊式に「ユニフォームに身体を合わせる」式の感じの取り扱いさえ見受けられる実状であった。しかし,病院の機能の発展に伴い,病院における職種は非常に多くなり,かつ担当業務が専門化してきた結果,病院職員のユニフォームは,従来のように,医師の診察衣と看護婦の白衣だけではすまされなくなってきた。
病院職員のユニフォームとしては,まず以下の諸点を考慮にいれる必要がある。
Copyright © 1966, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.