霞ガ関だより
病院会計準則の制定なる
pp.96-99
発行日 1965年12月1日
Published Date 1965/12/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541202746
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1.病院会計準則とは
病院会計準則は,病院の経営成績や財政状態を報告する財務諸表の様式および作成方法などに関する諸原則を明らかにしたものである。
病院の経営成績や財政状態を把握することは,病院の経営管理者にとってはもちろん,病院経営に直接間接の関係をもつ人びとにとっても重大な関心事であるので,すでに各病院ではそれぞれ会計規則などを作って,会計を処理しており,いまさら病院会計準則を作る必要はあるまいという者もいる。しかし,各種の病院の会計規則はそれぞれ企業会計原則などに則って作成されており,たがいに異なったところがあり,その結果経営比較などが困難になっている。また時には適正を欠く規則が存在する場合もある。したがって,これらの諸規則が準拠すべき諸原則を明らかにするよう各方面から要望されていた。
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