特集 病院におけるリハビリテーション
リハビリテーションの理念と実際
原 武郎
1
1九州労災病院リハビリテーションセンター
pp.23-29
発行日 1965年5月1日
Published Date 1965/5/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541202569
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I.はじめに
リハビリテーションという言葉は,現在ではそう耳新しくもなくなり,しだいにそのまま日本語化している。しかし公文書でRehabilitationの訳語として更生指導,回復指導,療育ななどが色々使用され同じ事を表現して来た。日本リハビリテーション医学会は正式にこれを「社会復帰」と訳すことに決めた。いずれにしても訳語自体ちぐはぐでピントはずれの感がなきにしもあらずで,リハビリテーション自体が広義の医療という意味を含めた適当な訳語を見出し得ない。また,そう受けとられて訳されるところに問題があるともいえる。
そこで,ここでリハビリテーション医学(Phy—sical Medicine & Rehabilitation)が診断ならびに治療に直接関係する一つの医学専門部門としての,特に総合病院でのあり方を述べてみたい。
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