アンケート 病院管理講習会受講の感想
今昔の感に堪えず,他
棚橋 三郎
1,2
1当時:国立山形病院
2現在:山形県立中央病院
pp.22-23
発行日 1964年6月1日
Published Date 1964/6/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541202358
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「病院管理」という言葉がどういう意味を持つものか,全く無知な占領下の国立病院長が,50人づつ1カ班として全国から召集され,毎日粗食に甘んじながらの,朝早くから夕方までの講習会は,まことに涙ぐましいかぎりであったのであるが,マッキカーン直訳の講義を次から次に詰め込まれて,さてこれをいかに理解し,自分の病院にいかに利用すべきか,方向をはっきり見定めて帰られたかたが果して何名あったろうか。
それにしても,あれから全国に相次いで立派な病院が新築され,関係者の関心も飛躍的に高まり,当時を顧みて今昔の感に堪えないでいるのは,私1人ではないと思う次第である。
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