病院管理講座 理論編・16
病院の組織(ⅩⅢ)—管理者論(その4)
吉田 幸雄
1
1病院管理研究所
pp.83-87
発行日 1964年4月1日
Published Date 1964/4/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541202332
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病院管理者のなすべき義務について概説してきたが,この義務は非常に多方面にわたっていることを認めざるをえない。このことは,他の各種の事業と比較にならない位い全く特異である。従って,病院という特殊な要素と問題を持った施設を円滑に管理しなければならない病院管理者は,誰にでもなれるというものでは決してない。それには特別な素質と能力を持っているものでなくてはならないことになる。
わが国では医療法によって,病院管理者は医師でなければならないとされているが,従来の慣習のように,単なる臨床の大家であるというだけではこの管理者の任務を全うすることはできないだろう。それではどういう資格を持っているものが適当であるだろうか。この病院管理者の資格について述べてみよう。
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