報告
第13回国際病院会議に出席して
吉田 幸雄
1
1厚生省病院管理研究所
pp.29-34
発行日 1963年12月1日
Published Date 1963/12/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541202251
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病院に関する国際会議として唯一である国際病院会議International Hospital Congressは,国際病院連盟International Hospital Federationの主催するものであって,隔年に開かれていることはご承知の通りである。前回はイタリア病院協会が担当してヴェニスで開かれ,日本病院協会(連盟正会員)の小野田参与が本誌の第20巻12号でその模様を報告された。今回の第13回会議はフランス病院協会の手によってパリーで開かれ46カ国1,500人の参加者をえたものであり,今までの会議の中で最も盛大なものとなったといわれている。今回もわが国から12名の参加者があったが,幸い私も参加しえて親しく見聞することができたので,本誌上を通じて日本の病院界にご報告したい。
5月15日に羽田を立ってから欧洲の各地を駆けめぐり,ローマからパリー郊外のオルリー飛行場に降り立ったのが6月9日の昼近くであった。今日こそは今回の旅行の主目的である国際病院会議の第1日に当たる。陽光のふりそそぐ世界の都パリーに入り,ルーブル博物館の近くに旅装を解くとただちに会場であるUNESCOビルに向かった。これはもちろんUNESCOの本部のあるところで,アンバリドの近くに位置し,超近代的な建築様式をほこるものである。
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