特集 中央検査室
中央検査室の検査機械
樫田 良精
1
1東京大学医学部
pp.33-41
発行日 1963年6月1日
Published Date 1963/6/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541202139
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中央臨床検査制度は数年前よりわが国の大規模の病院,大学病院などを中心として次第に普及しはじめたが,その有用性が広く認められ,今日では各地の医療施設が競ってこの新制度をとり入れようとする一種のブーム状態になっている。進歩のはげしい医学の成果を医療の実際面に活用するためには,中央臨床検査制度の長所をうまく生かして行かなければならないが,臨床検査技術の進歩が速い他に,この制度そのものの経験がわが国では少ないので,これを導入するにあたってはいくつかの困難な問題が起ってくる。検査機械の問題は中央検査室を開設する場合に,それらを扱う技術者の入数や能力と共にまず充分に検討されねばならぬ問題である。以下私見をのべてご参考に供したい。
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