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敬語はどう使うか
冨田 重雄
1,2
1市川市病院協会
2財団法人化学療法研究所附属病院
pp.700-701
発行日 1960年9月1日
Published Date 1960/9/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541201710
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現在敬語のつかいかたは,この程度というはつきりした基準があるわけではない。たとえ一つの基準をつくつたとしても,その時と場合に応じて多少変えるべきものである。
もともと敬語は,相手を敬い,尊敬の意思を表示するものであり,個人としてでなく,病院という患者の治療の場において仕事の相手方である患者に接する場合には,当然この意思の表示が要請されるのである。こちら側の誠意のあるこころづかいがあらわれることが基本であつて,昔の諺にもある「過ぎたるは及ばざるがごとし」というとおり,むやみに敬語を使用することは相手を尊敬するゆえんではない。
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