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研修所だより
岩佐
pp.557
発行日 1959年7月1日
Published Date 1959/7/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541201542
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5月7日から14日まで事務長対象の研修会があつてこれには大変多数の申込があつたことは前回おたよりした通りです。今日病院数は5,000を越え100床以上のものも2,000近くあります。これら病院の事務長のうち2割が年間に交替するとしても400人もの新しい事務長が出来るわけですからそれだけでも我々研修所の仕事はなかなか大変です。院長の方も少くても5分は替ると思われますから100人の新院長が出来るわけです。それに医長先生方の中での管理への関心も次第にたかまつていますので我々としても益々能率的に研修をすすめる必要があると考えている所です。
5月19日から26日までは総婦長の研修会で51名の参加がありました。この内にはわざわざ台湾から参加した呉蜜蓮(ウーミーレン)さんもまざつていました。呉さんは台湾省立病院の婦長でICAのフエローとして来日したわけです。台湾では毎年5人の看護婦がICAで外国へ勉強に行くそうですがその内2人は日本へ来るのが普通だそうです。昨年末に台湾から政府の衛生関係の役人と医師会幹部が当研修所を訪問されましたがそんなことが呉さんの受講に影響したかとも思います。これまでにも何人か台湾から参加されていますが日本語が通じるということがなによりの強みですから今後ともこの国と協力して病院管理の面でお手伝い出来たら大変幸だと思います。
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