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病院事務の合理化
尾口 平吉
1,2
1全国都道府県立病院協議会事務局
2新潟県立十日町病院
pp.537-539
発行日 1959年7月1日
Published Date 1959/7/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541201537
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病院は職員と施設が組み合わされ,1つの組織体として,診療という目的を継続的に追求している事業体であるが,近時その業務が拡大され,複雑化して来た。経済的にみると,病院業務の主体である診療が,大量生産方式のとれない個別的サービスである上に,日進月歩の医学を国民に享受させるため,その設備の拡大,職員の増加,資材の消費増を益々要求している。
これに反し,病院収入は社会保険という特定の,弾力性のない,政策的価格によつて抑えられ,公共事業料金決定の原則である原価主義料金制さえとられていないという極めて経営の困難な事業体である。
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