特集 病院事務の合理化
医事—病院事務の合理化
若生 胞吉
1
1関東信越医務出張所
pp.365-375
発行日 1958年4月30日
Published Date 1958/4/30
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541201359
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
まえがき
今学会の宿題報告は国立病院が担当し,尾村前国立病院課長(現厚生省環境衛生部長)の御指導を得て,国立病院事務能率改善共同研究班(班員は国立病院課,病院管理研修所と東一,東二,大蔵,世田ケ谷,横浜,埼玉の各国立病院である)によつて共同研究に当つた。
病院医事業務が何如にあるべきかということは,病院管理の立場から深い関心が寄せられている問題である。この問題の調査研究に当つて研究班は,先ず現在の日本の病院における医事業務がどのように行われているか,その実態を調査し,現況を把握し,しかるのちその実態の上に立つて医事業務について斯くあるべしの線を出すべく方法をとつた。そこで国立,県立,市町村立,日赤済生会,会社法人その他の6つの経営主体別にこれを分け,更にこれを大・中・小の規模別に病院を選定区分し,調査用紙を発送し回答を求めたのであるが,その結果は第1表に示す通りであつた。回答をよせられたのは全体の40%即ち132病院であつて客体数としては必ずしも少なくはないのであるが,経営主体別,規模別に病院数が区々で甚だしい不均衡が生じたために必ずしも満足すべき結果が得られたとは思われなかつたが,このような調査としては,この程度にとどまるのも止むを得ないものと考えられる。
Copyright © 1958, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.