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Punch Card Systemによる入院事務処理並びに入院病歴管理の合理化
梅津 正凞
1
1三楽病院内科
pp.955-958
発行日 1958年12月1日
Published Date 1958/12/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541201444
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1.緒言
入退院事務処理は医師と看護婦の間,外来と病棟の間,受持医師と入退院係の間に絶えず緊密な連絡を保ちつつ,円滑に迅速に行われなければならないが,入院患者の入院及退院には不確定な要素が多く,ややもすると連絡の上で混乱を生じ易い。これを防ぐ為には総ての行為を伝票によつて処理するのが最も確実な訳であるが,出入の激しい不規則な入院患者の動きを一つ一つ伝票によつて処理する事にすれば,記載に要する事務量(特に転記事務量)が著しく増大し,入退院業務の担当者にとつて堪えられない負担となり,折角の計画も有名無実に終つて了うことになる。
私はこれまで,入院患者の動きを明確に掌握でき,しかも記載その他の手続をできるだけ簡単に済ませるような処理法について色々と考えて来たが,1957年9月1日から1958年3月31日までの7カ月間,当病院の内科入院患者について,needle sort用Punch Cardを用いた「入退院票」とCard rackを用いた「入院表示板」とによつて,試験的な入退院事務処理を実施したのでその結果について御報告致します。
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