特集 病院事務の合理化
病院の統計
東 義晴
1
1武蔵野赤十字病院
pp.377-380
発行日 1958年4月30日
Published Date 1958/4/30
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541201360
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はしがき
病院に於いては,当然"診療"がクローズアツプされると共に,従来からの"医は仁"の観念がそのまま経営面への関心の低さとなつて現われて来たためか,統計についても,他の事務管理と同様常に第二義的に考えられて来たようである。然し乍ら,あらゆる経営に於いて,現在及び将来に於ける運営上の,計数的分析乃至企画の根本をなすものは各種各部門に亘る綿密な統計であることは今日既に常識である。そこで,昨年開催された第7回病院学会の宿題報告"病院事務の合理化"に於いても,我々はその調査研究の一部門として統計を採り上げ,病院管理の立場から病院統計が如何にあるべきかと云うことを考えるに当つて,先ずその現状を把握することによつて将来への第一歩を印し,大方の御批判と御協力を得て最終的な結論を得たいと念願するのである。
なお,調査に当り,他の部門と同様,経営主体別,規模の大小別に集計したのであるが,この部門については,経営主体別には有意の差を認められなかつたので,総て規模別に本稿をまとめた。
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