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レリーフと壁画
山村 輝雄
1
1岡山県済生会
pp.479
発行日 1957年7月1日
Published Date 1957/7/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541201250
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レリーフについて
このレリーフは,社会福祉法人恩賜財団済生会岡山病院の正面,高さ50尺,巾20尺の壁面に取付けられたものである。
製作者は,彫刻家,渡辺義知先生である。じか付けの製作ではなく,粘土,石膏,の過程を経て白セメントを以て,150有余の鉄筋コンクリートの型を造り,之を壁内の鉄筋(病院は鉄筋コンクリート建築)に熔接し,壁面と型との空間にモルタルを流し込んで密着せしめたものであつて,総重量は12トン余である。渡辺先生が1年6カ月を要して製作し,更に先生自ら工事人を指揮して取付けるのに凡そ3カ月を要した極めてむずかしい工事であつた。
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