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研修所だより
岩佐
pp.58
発行日 1956年12月1日
Published Date 1956/12/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541201179
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久しくおたよりをなまけましたがこの間研修所にも色々大きな変化がありました。御承知の様に研修所長は官制上国立東京第一病院長が兼任することになつていますが,創設以来10余年に亘つて東一院長であつた坂口康蔵先生が院長の職を勇退され12月1日から栗山重信先生が院長の職に就かれましたので,従つて当研修所も第2代栗山所長の時代に入つたわけです。
これより先11月1日付をもつて守屋博主事に代つて新任の吉田幸雄主事が発令されました。吉田主事は当研修所が創設された昭和24年当時厚生省医務局医務課の技官として当研修所の建設に当つた者の1人であり,研修所兼任所員として講義を担当していましたが,その後昭和27年山形県衛生部長に転出し一般衛生行政はもとより特に県内病院行政については令名をはせていました。この間も当研修所の部外講師として長期研修科においては病院史の講義を担当しておられましたから講義を聴かれた方もあると思います。守屋前主事は創設以来坂口所長を助けて実際上の当研修所の中心として当所の発展の為のみならず広く我が国の病院管理の向上発展に尽されたことは皆様御承知の通りであります。ただすでに主事としての在職年限も7年を越え研修所も創設期を終え第2段階に入つて来ましたので,こゝ等で後進に道を譲り研修所がまた違つた感覚で運営発展されて行くことを希望され新主事に職を譲られたわけです。
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