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研修所だより
岩佐
pp.65-66
発行日 1955年3月1日
Published Date 1955/3/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541200939
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年が明けて研修所も7年目を迎えたわけですが,1月25日から第12期研修科がはじまりました。出席者は半数が自衛隊関係で,
陸上幕僚監部衛生課飯島医官,陸上自衞隊衞生学校肱岡教官,同池上教官,陸上自衞隊都城部隊嶋田医官,同針尾地区病院滝井医官,同札幌地区病院福原医官それ以外では,板橋田本大学病院久代副院長,社会福祉法人衣笠病院古賀副院長,日本赤十字本社黒坂主事,医療法人積仁会旭ヶ丘療養所犬竹事務長,大宮赤十字病院土居事務長,大阪回生病院日西庶務主任以上12名でありました。
自衞隊の衞生監西野氏の報ずる所では1953年に出来た米海軍の医療センターには病院,医学校,歯科学校及び病院管理学校が結合しているとのことで,病院管理学が如何に重視されているかが判るのですが,我が自衞隊においても次第に病院施設を拡充する時に当つて病院管理学に深い関心を示していることは大変結構な事です。自衞隊病院には自衞隊としての独自の色々な問題があることではありましようが考え方によつては近代的な管理学の主原理を実現する上に最も好都合な条件を持つている様にも思われます。今回の長期研修科は幾分自衞隊クラスと言つた感じもして,その他の受講者は迷惑な点もあつたかと思いますが,これから出来てくる自衞隊の病院がすべて近代的な管理学のセンスで設計建築され管理運営されるとすれば,それは独り自衞隊のみならず我が国全体の病院発展の上に大きく貢献すると思われます。
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