座談会
医療行政にのぞむ
小沢 龍
1,9
,
小西 宏
2
,
橋本 寬敏
3
,
勝俣 稔
4,10
,
小山 武夫
5,11
,
橋本 寿三男
6
,
神崎 三益
7,12
,
曾田 長宗
8
,
守屋 博
2
1厚生省統計調査部
2病院管理研修所
3聖路加国際病院
4結核予防会
5済生会中央病院
6厚生省医務局総務課
7武蔵野赤十字病院
8厚生省医務局
9国立病院課
10厚生省衛生局
11東京都衛生局
12日本病院協会
pp.2-10
発行日 1956年5月1日
Published Date 1956/5/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541201095
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小西今日ばお忙しいところをお集まり下さいまして有難うございました。ここ2,30年の日本は非常な激動期で,政治的にも社会的にも非常に大きな変革が相ついで起りました。医学の分野でも,最近の進歩というものは非常にめざましく,医学上のいろいろな変遷が医療行政の面に大きく影響して参つております。それで戦後丁度10年を経過しました今日,過去のそういう激変期の広く言えば衛生行政,その中で特に医療行政の歩みを回顧し,それから将来の医療行政の在り方というものを論じて頂こうというのが本日の座談会の主眼でございます。
最初に昔の医療行政はどうであつたか,戦後はそれがどう変つて来たか,それから将来はどういう心構えで行つたらいいか,というような順序でお話し頂ければと思うわけでございます。昔の医療行政を知つておられる方がだんだん少くなつて参りましたが,戦前,戦時中,それから終戦直後を通じて衛生行政の中心におられた勝俣先生に偶々御参加を願えましたので,当時のお話を伺うには甚だ好都合と考えます。
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