座談会
イギリスの病院制度
大村 潤四郎
1
,
曾田 長宗
2
,
守屋 博
3
,
田中 昭夫
4
,
橋本 寛敏
5,6
,
岩佐 潔
7
,
小西 宏
8
,
神崎 三益
5
,
吉田 幸雄
7
1厚生省保険局医療課
2公衆衛生院
3国立東京第一病院
4厚生省公衆衛生局結核予防課
5日本病院協会
6厚生省
7病院管理研修所
8厚生省公衆衛生局結核予防課兼病院管理研修所
pp.299-315
発行日 1957年5月1日
Published Date 1957/5/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541201227
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吉田 御指名によりまして私が司会をさせて頂きます。
日本の社会保障制度,特に医療保障については,先程の社会保障制度審議会の勧告もございますが日本の医師は現在の医療保障については必ずしも心から協力しているような形でないのでありましてイギリスのナシヨナル・ヘルス・サービスは比較的長い間の歴史の結果とはいえ,医者も協力し得るような形の保障制度が出来たのは皆様御承知の通りであります。そこで我々自身が日本の病院を考える場合に,病院の在り方そのものが医療の本質から行つての在り方と杜会保障制度における病院の在り方の両面から考えなければならないと思うのです。イギリスのナシヨナル・ヘルス・サービスが果して日本に適合するかどうか,という問題まではなかなかいろいろの問題があると思いますが,少くとも日本の病院に携わるものが,向うの病院が医療制度の中でどういうような活動をし,又,ナシヨナル・ヘルス・サービスという社会保障中でどういうような裏付けを受けて活動が出来ているかというようなことを知るのは非常に興味がある問題だろうと思うのです。
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