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家庭分娩のデモンストレーシヨン—於東北大学医学部助産婦学校
勝島 喜美
pp.39-42
発行日 1953年3月1日
Published Date 1953/3/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1611200306
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まえがき
我が国では古くから家庭分娩が行われて居り,その助産歴史は輝やかしいものである。この輝やかしい歴史は幾多先輩の尊い努力のたまものと深く感謝致して居るが,一方日進月歩にすすむ文化,科学と平行して助産事業も進歩向上しなければならない。殊に我が国分娩数の85%以上をしめる家庭分娩においては,吾々助差婦の活動に俟つところが大である。この樣な責任を感じつつ,新時代にふさわしい科学的な原理にもとづいた家庭分娩はこうありたいものとデモンストレーシヨンを行つた。
家庭分娩はよく「臨機応変で行く」と云われる。それ故にこそ臨機応変を行う前にその基本となるべき「家庭分娩はこう行くべきだ」という事情しつかり掴みたいと思つた。
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