--------------------
診療管理と医学教育—眼でみる病院の設備とはたらき(7)
橋本 寛敏
,
滝野 賢一
pp.27-37
発行日 1954年9月1日
Published Date 1954/9/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541200860
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
病院内に於て行われる診療を管理することは極めて重要であつて,これによつて病院の性格が顕れるのであるが,これは診療を除く病院管理とは趣を異にし,医師でなければできない。米国などでは,診療管理は病院管理者の権限外にあつて,実際診療に従事する医師の集団にまかせきりで,病院管理者は狭義の病院管理だけの責任をもつている場合が多い。然るに我国の医療法は,診療を含めた病院の管理を院長に求めており,しかも,医師其他診療に直接関与する従業者を監督し,その業務遂行にかけることのないように注意することを掲げている。
診療管理について,院長のしなければならないことは,先ず第一には,ばらばらに分れている多数の専門科が,互に連絡協調を密にし,一つの有機体となつて仂くように努めることである。
Copyright © 1954, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.