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あとがき
小西
pp.204
発行日 1957年3月1日
Published Date 1957/3/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541201210
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昨秋,病院に関するWHOの顧問として来訪したアメリカ病院協会理事長クロスビー博士が滞在中に行なつた講演の代表的なものの抄録,病院視察旅行の紀行,博士が日本の病院や医療制度を親しく見聞して帰つた後日本政府に提出したレコメンデーシヨン,そして彼の訪日に際し親しく接触した人々による座談会記事,これらをもつてクロスビー特集を行なつてみた。当初の計画ではクロスビー博士の日本の病院に対する印象記を中心にこの特集を行なう予定であつたが,帰国後公式報告の作製や本職の劇務のため執筆が遅れているので,とりあえずこの辺で一応クロスビー訪日記事をまとめることにしたわけである。病院のPRに非常な関心をもつている博士は,日本に本誌の如き病院管理に関する専門誌の存在することにいたく興味を寄せ寄稿を固く約して帰られた。本誌が本年から日本病院協会の機関誌となつたのも博士の極めて熱心なとりもちによるものであることは既報のとおりである。フイリツピン経由帰米することになつていた博士は,病院協会と本誌の連繋の成否をみるため,フイリツピンからもう一度日本に立寄るかも知れないと冗談をとばしていたが,病院協会主催で開かれたお別れパーテイーの席上,橋本会長から「連繋成る」の一言をきいて極めて御満悦であつた。
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