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国立東京第一病院に於て中央化された臨床病理検査室の近況
守屋 博
1
,
小酒井 望
2
1国立東京第一病院管理部
2国立東京第一病院検査科
pp.37-38
発行日 1954年1月1日
Published Date 1954/1/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541200753
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本号には竹内博士より,米国病院に於ける中央化された臨床病理室の実況について詳細な報告があり,非常に参考になるのである。しかし読者の内にはこれは伝統的にも経済的にも,全然事情を異にした異国の話であつて,我国に於ては当分望むべくもないと云う感をもたれる方も少くあるまい。其の点について我が国も同様な方針でやれるのだ,否既にやつているのであると云う報告は読み合される。諸君にとつてより参考になる事であろうと付記する次第である。
我々の中央化運動は既に4年前になるが其の間,色々の障害にぶつかり屡々挫折しようとしたのであるが,曲りなりにもある程度の基準を見出して,今米国の同種の物に比べてその器械力を除いては遜色がないと云う点まで来ていると思う。これは一に職員各位の献身的努力と厚生省係官の御理解によるものである。
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