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病院看護と封建性
林 鹽
1
1日本赤十字社衞生部看護課
pp.13-15
発行日 1953年12月1日
Published Date 1953/12/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541200734
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この間,あるところの病院経営協議会で,病院の規則を定めるについての話し合のときに,こんなことがあつた。出席者の大半は院長,後は薬剤事務長で,看護婦は1人であつた。
病院の治療各科を各部とする。いいかえると,外科部,内科部,眼科部というようにして,その医長を部長と呼ぶ。薬剤科も同様であるが,看護科を看護部とするのは,面白くないということになつて,その理由は看護科を部にすると,その長である看護婦を部長と呼ばなければならないからというのである。看護婦は女であり,いわゆる学校教育程度も他の部の長に比して低いから部長と呼ぶなんてとんでもないというのである。
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