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Dr. Moriya's Recordtape
守屋 博
pp.45-47
発行日 1953年9月1日
Published Date 1953/9/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541200699
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30.病院と解剖
病院の医療が診療所のそれと異るのはその科学性にある。診断治療の科学性は常に自己反省に基礎をおかなければならぬ。その意味において病院における自己反省は1つはC.P.Cであり他は剖検である。
現代医学をもつてしても,その診断は100%と云うにはほど遠い。事実剖検による診断の的中率は,60%を出ぬ様である。若し剖検をやらぬならば皆100%だと思つているにちがいない。現に開業以来10,000例,1例の誤診もないとほこつている先生がいる。
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