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Dr. Moriya's Recordtape
守屋 博
pp.46-47
発行日 1953年4月1日
Published Date 1953/4/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541200631
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18 健保料金について
患者も医師も保険者も不平のない合理的な料金を出すには根本的な制度の検当を行ねばならぬが,少しづつでも点数の不公平を是正する事が出来れば当面を糊塗する事が出来る。今ここで提案する事もその一部であつて御参同を得たいと思う。
第一に,診察料乃至技術料がやす過ぎると云うか〇である事である。この点は一昨年医師会が指適した所が決論が出ないでものわかれになつた所である。元来医師の收入を固定して,これを診料件数で割ると云う様な機械的な原価計算で出るべきものではあるまい。原則的には一回の診察50円でも,100円でも,1000円でも,患者の自己負担にて行うと云うので,保険給付からはずすのが本当ではあるまいか。従つて保険金だけで診てもらう時はインターンか見習医に診てもらうべきで,保険が強いて,卒業後10年の専門医に診せる事を負担するならば,100円位いをつければよいであろう。
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