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肢體不自由兒病室の使命
村田 秀雄
1
,
遠藤 ちさ子
2
1國立京都病院
2國立京都病院療育室
pp.18-26
発行日 1952年5月1日
Published Date 1952/5/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541200482
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一、緒言
國立京都病院整形外科病棟の一隅に,初めて12床1室の肢體不自由兒療育病室が設置されたのは,昭和26年2月下旬のことであるが,はやくも誕生1周年を迎えるに至つた。この療育病室も齢半歳を數えぬうちに,入室希望者の増加のため3室25床に擴張したのであるが,現在既にその收容力の貧しきをかこつほどになつている。
ここに本誌をかりて敢て私どもが記す所以のものは,本病室管理の過去1年間の經驗をふりかえり,現況をながめ,併せて本病室が京都の肢體不自由兒療育事業に於て占める地位,或は使命ともいうべきものに就て,いささか愚見を述べ,大方諸賢の御批判と御助言と御援助とを得たいと希うからである。
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