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アメリカの結核療養所に於ける患者指導と規則
加納 保之
1
1村松晴嵐莊
pp.14-19
発行日 1951年7月1日
Published Date 1951/7/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541200351
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アメリカの結核療養所ではどんな規則を設けて患者の療養生活を管理しているであろうか,またどんな點に力を入れて療養指導が行われているであろうか。アメリカでは我國より遙かにゆるやかな取締り規則で管理されているであろうと考えている人もあるであろうし,また逆に峻烈極まる規則が用いられ嚴然たる療養生活が行われている樣に考えている人もあるかも知れない。私は昨年夏から秋にかけ肺結核の外科的治療の研究で米國の著名療養所を訪れる機會を得たのであるが,それ等の療養所を訪れて感ずることは,我國のそれに比して一般に著しく靜肅であり,整然たる秩序が保たれている點である。それ等の療養所で施行している規則を紹介することは些か興味のある事でもあり,我國の療養所運營の參考としてもあながちに無駄ではないと考えるので集め來た患者必讀のパンフレツトを抄録,紹介致す次第である。
譯文は誠にまずくて恐縮であるがなるべく原意をそのまゝ傳える爲に直譯的にした點は御了承願いたい。
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