連載 医療ソーシャルワーカーの働きを検証する・73
地域医療連携上の“在宅”の諸相
和田 光徳
1
1市立岸和田市民病院 医療相談室
pp.738-742
発行日 2012年9月1日
Published Date 2012/9/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541102354
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地域医療連携は,機能をつなぐ.機能は価値観や情緒を含まないから,それらを含む患者の「生活」はつなげない.だから,機能連携の各局面で使用される“在宅”という言葉も,患者固有の「生活」の視点ではなく,医療機関・支援者目線で意味づけされる.近年推進される「在宅医療」は,「生活支援」を目的とするという.医療機能と生活支援をシンクロさせる医療福祉技能が必要である.本稿では,地域医療連携上の“在宅”の諸相と,患者の生活をつなぎ,関わる者の情緒をつなぐMSWとしての支援を,事例を通して概観する.
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