--------------------
書評 チームマネジメント力を養うための一冊―篠田 道子(著)『多職種連携を高めるチームマネジメントの知識とスキル』
永坂 和子
1
1社会医療法人財団新和会 八千代病院看護部
pp.363
発行日 2012年5月1日
Published Date 2012/5/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541102262
- フリーアクセス
- 文献概要
- 1ページ目
■質の高いチームを作るためにはチームマネジメントが求められる
医療・福祉サービスの臨床現場では,多職種連携やチーム医療という言葉をよく口にします.しかし,この言葉を理解しているつもりでも,意外に多職種連携やチームの作り方を系統的に学ぶ機会は少ないのが現実です.著者は大学の教授ではありますが,実際に臨床のフィールドを持ち活躍されてきました.その経験を生かし,『質の高いケアマネジメント』(中央法規出版),『ナースのための退院調整──院内チームと地域連携のシステムづくり』(日本看護協会出版会),『チームの連携力を高めるカンファレンスの進め方』(日本看護協会出版会)など,現場で役立つ著書を多数執筆されています.チームケアなどの専門分野では,鷹野和美・細田満和子・菊池和則氏らの著書がありますが,本書には,これらにない連携専門職を束ねるゼネラルマネジャーの必要性やチームを成長させる仕掛けなどの実践に役立つ記述が盛り込まれています.日ごろから「連携がうまくいかない」「今あるチームを見直し,レベルアップを図りたい」という方にとって,本書は,チームマネジメント力を養うための待望の書です.
Copyright © 2012, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.