特集 医療計画と二次医療圏の今後
―「医療計画」「二次医療圏」「救急医療体制整備」をどのように考えるか―京都府
京都府 健康福祉部 医療課
pp.860-862
発行日 2011年11月1日
Published Date 2011/11/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541102135
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■医療計画
1.医療計画策定の状況
京都府では,これまで健康増進計画(きょうと健やか21)や保健医療計画などの策定を通じ,保健医療施策の推進に努めてきたが,市町村合併などによる地域事情の大きな変化,がん対策基本法などの新たな法律の制定や医療法の改正など,保健医療施策を取り巻く環境が大きく変化する中で,保健医療計画を定期的に見直すことで,時代の変革に的確に対応し,地域における保健医療資源の充実と安全で良質な医療を提供する体制の構築を目指している.
平成20(2008)年に見直しを行った現行計画は,健康長寿日本一を現実のものとするために,健康寿命の延伸を阻害する疾患(がん,脳卒中,急性心筋梗塞,糖尿病)への対応を軸とした保健医療対策を最優先で取り組む課題と位置づけ,在宅を中心とした医療連携体制の構築など,府民・患者の視点から,安心で良質な医療を提供する体制を整備するため,高齢者保健福祉計画や地域包括ケアシステム推進プランなど関連する他の計画との整合を図り,一体的な事業の推進を進めることとしている.
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