特集 医療計画と二次医療圏の今後
―「医療計画」「二次医療圏」「救急医療体制整備」をどのように考えるか―北海道
北海道 保健福祉部 医療政策局 医療薬務課 医療政策グループ
pp.849-852
発行日 2011年11月1日
Published Date 2011/11/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541102132
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■医療計画
1.医療計画策定の状況
本道は,昭和44(1969)年に地域ごとに均衡のとれた医療提供体制の整備を目指して「地域センター病院」制度を創設し,昭和55(1980)年には国に先駆けて「北海道保健医療基本計画」を策定して,第一次から第三次の保健医療圏を設定するなど,本道の実情に即した独自の取り組みを行ってきた.昭和63(1988)年には,医療法に基づく「北海道地域保健医療計画」を策定し,平成10年(1998)には「北海道保健医療福祉計画」と改めた.北海道医療計画は「新・北海道総合計画」の特定分野別計画であり,「北海道保健医療福祉計画」における医療分野の個別計画として位置付けられている.現計画の計画期間は平成20(2008)年度から平成29(2017)年度までの10年間とし,5年以内を目処に,目標の達成状況や保健医療の動向などを踏まえ必要な見直しを行うこととしている.
本計画の基本理念は「道民の医療に対する安心,信頼を確保するため,医療計画を通じて,住民・患者の視点に立って,良質かつ適切な医療を効率的,継続的に提供する体制を確立する」ことである.その実現にむけて以下の4つの基本的方向を柱に本計画を推進している.①疾病又は事業ごとの医療連携体制の構築,②医師など医療従事者の確保と資質の向上,③良質な医療を提供するための医療安全の確保,④住民・患者の視点に立った医療情報の提供.
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