特集 終末期における延命医療のあり方
終末期ケアにおける日英比較―戦略性・統合性・包括性の相違
加藤 恒夫
1
1医療法人社団 かとう内科並木通り診療所
キーワード:
終末期ケア
,
高齢者
,
緩和ケア
,
意志決定
,
介護施設
Keyword:
終末期ケア
,
高齢者
,
緩和ケア
,
意志決定
,
介護施設
pp.757-764
発行日 2011年10月1日
Published Date 2011/10/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541102109
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■筆者の立場と視点:地域医療を基点に
筆者は岡山で有床診療所を運営している開業医である.「子供から高齢者まで」を合言葉に1979(昭和54)年に開業以来,多くの方々の看取りに関わってきた.その過程で地域医療における終末期ケアの重要性に気づき,その先進国である英国をモデルとすることを考えた(その理由は紙面の関係で本稿では省く).そして,The British Council やMacmillan Cancer Supportのご好意により,1987(昭和62)年の初訪英以来,これまで14回の英国研修を重ね,その成果を自らの診療現場に応用してきた.本稿はその経験をもとにした,地域医療最前線を自負する実地医家からの報告・考察である.
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