連載 鉄郎おじさんの町から病院や医療を見つめたら…・48
鉄郎対談集③ おなかの胃ろう見せて―食べるはいのちの深淵と結びつく
鉄郎
1
1NPO法人アットホームホスピス
pp.708-710
発行日 2011年9月1日
Published Date 2011/9/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541102096
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前回,胃ろうと経口摂取を併用しているALS患者,西村隆さんと対談した.そこでのポイントは,まず,悪い評判が少なくない胃ろうが,西村さんにとっては福音であり,胃ろうによって健康が保たれ,QOLも高まっていること,そして彼は経口摂取を続けていることだ.医療において,食事は「栄養摂取」を意味するが,本来食べることは栄養摂取以上の意味を持ち,いのちと深いところで結びついている.それは当たり前に食べられる時には意識しないが,「私のように失いかけた時に気づく」と彼は語り,胃ろうをしても食べるという日常から切り離さないことが大事だと強調した.
前回の対談をふまえて,あらためて西村さんと語り合った.
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