連載 鉄郎おじさんの町から病院や医療を見つめたら…・41
鉄郎対談集①―大往生なんか,せんでもええやん!(後編)
鉄郎
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1NPO法人アットホームホスピス
pp.142-143
発行日 2011年2月1日
Published Date 2011/2/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541101893
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前回簡単にふれた桜井隆医師の著書『大往生なんか,せんでもええやん!』の第2部と第3部を改めて紹介しよう.
第2部は「家で死にたいをかなえるための考え方」が先頭に綴られる.そのためには,まず“ぽっくり幻想”を捨てること,そして「終わりあかんでも,まぁええか」と,少し皮肉めいた表現を切り口に,がんばらない最期の迎え方を説く.死は美化されがちだが,あまりカッコよくない死の姿こそ自然だと,著者は言いたいのであろう.続いて,自らの治療医時代の反省も込め,15年程前の延命治療について語られ,さらに家に帰るための具体的ノウハウの話では,病診連携やその他の公的支援,お金の話までが詳細に綴られている.
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