特集 採用看護師の教育・研修
看護師と病院をマッチングさせるための支援のあり方―紹介会社に登録している看護師のアンケート結果から
深澤 優子
1
1株式会社Medical CUBIC
キーワード:
看護師
,
採用
,
派遣
,
退職
,
転職
Keyword:
看護師
,
採用
,
派遣
,
退職
,
転職
pp.280-286
発行日 2011年4月1日
Published Date 2011/4/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541101932
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看護師の慢性的な人手不足を背景に,看護師の就職や転職は「売り手市場」と言われ,看護師自身もそのことをよく知っており,仕事を「選ぶ」という意識が強くなっているような印象を受ける.仕事を選ぶということは悪いわけではなく当然のことではあるが,ここでいう「選ぶ」は,諸条件でいろいろな病院を比較して,自分の望みに近い病院(あるいは完全マッチする病院)を選ぶ(選びたい)というものであり,こうした看護師が昨今増加しているのでないかと感じられるのだ.知人・友人等からの情報収集はもちろんのこと,インターネットでの情報収集は当たり前,より多くの情報を入手し,より吟味して選ぶという行動が一般的になってきている.求人サイトや人材紹介会社に登録する看護師は,必ずしも明確な転職意思があるわけでなく,登録利用目的は,転職そのものと情報収集となっている.
当社は看護師の紹介・派遣事業を行っているが,ここ2~3年の間に同業の会社が急激に増加し,看護師の就職や転職時の行動も大きく変化している.昨年度は月間平均100~150人だった新規登録者数が,今年は月間250~300人と倍増しており,看護師の転職活動における人材紹介会社や求人サイトが認知度を上げていること,看護師の利用度が高くなっていることがわかる.
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