連載 【復刻版】眼でみる病院の設備とはたらき・9
診療設備の中央化(その三)―放射線,その他
pp.740-741
発行日 2010年9月1日
Published Date 2010/9/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541101786
- 有料閲覧
- 文献概要
診療設備の中央化は各科の診療活動の自由を或る程度,束縛するので各専門科の医療職員の側には,不平があり得る.しかし病院経営の責任をもつ管理者の側から観れば,ここの制度は経済的の無駄をはぶき,また協力診療を促進する制度であるからこれは是非とも実現させなければならない.診療に関与する職員すべてがこの制度の意義をよく理解すればこれを実現することは決して困難ではない.
病院の診療設備のうち,何を中央化するかについては色々議論もある.薬の調剤は医師でない薬剤師の仕事であるので,調剤室は昔から診療設備とは別個の存在として中央化されて居るが,今問題となって居るのは,外科手術,医療資材の配給,エックス線,臨床病理検査,血液銀行,診療記録などの中央化である.
Copyright © 2010, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.