レポート【投稿】
MSWによる療養型病院・施設への転院阻害要因を有する患者の早期把握とその効果
林 祐介
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1医療法人名南会 名南ふれあい病院 医療相談室
キーワード:
医療ソーシャルワーカー
,
転院阻害要因
,
早期把握
Keyword:
医療ソーシャルワーカー
,
転院阻害要因
,
早期把握
pp.722-724
発行日 2010年9月1日
Published Date 2010/9/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541101780
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要旨 医療ソーシャルワーカー(MSW)による転院阻害要因の早期把握の有効性を検討した.当院回復期リハビリテーション病棟において,MSWである筆者らが早期把握に向けた取り組みを行い,得られた結果は以下の3点であった.①転院阻害要因をMSWが早期に把握できている割合が,取り組み前は58.0%であったが,取り組み後は78.2%まで上昇した(p<0.05).②入院日からMSWが退・転院先選定に関わる面談を初めて行った日までの期間は,取り組み前が平均34.6日であったのに対して,取り組み後は27.0日まで短縮した(n.s.).③患者もしくは家族が第1希望に挙げていた転院先へ移ることができた割合は,取り組み前が40.6%であったのに対して,取り組み後は70.4%まで上昇した(p<0.05).①~③より,転院阻害要因を有する患者の早期把握および介入の必要性が示された.
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