連載 ロボット技術と医療・介護・福祉・10
「エンドカプセル」とカプセル内視鏡の今後
瀧澤 寛伸
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1オリンパスメディカルシステムズ株式会社未来内視鏡開発部 CPグループ
pp.890-891
発行日 2009年11月1日
Published Date 2009/11/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541101565
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カプセル内視鏡のアイディアは30年以上前から考えられていたが,内部ユニットの小型化と低消費電力化など多くの課題があり,実現は困難であった.しかし1990年代に入って,様々な技術の進歩,特に通産省の指導の下,マイクロマシンプロジェクト等で小型化の技術が盛んに研究されるようになったことで,実現の兆しが見えてきた.
2000年にはイスラエルのギブンイメージング社がカプセル内視鏡の試作機を発表し,その後,当社でもカプセル内視鏡「エンドカプセル」を2005年より欧州,アジア・オセアニア地域で販売開始し,2007年にはFDAの認可を受けて,北米でも販売している.日本では2008年9月に製造販売承認を得て,臨床で利用されている.本稿ではエンドカプセルを中心に紹介するとともに,カプセル内視鏡の今後の展開について述べる.
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