特集 現場に役立つ看護師をいかに確保するか
【新卒看護師の研修事例】
掛川市立総合病院
松井 とも子
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1掛川市立総合病院
キーワード:
固定チームナーシングラダー
,
教育プログラム
,
初心者
,
新人
,
フィードバック
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固定チームナーシングラダー
,
教育プログラム
,
初心者
,
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pp.312-315
発行日 2009年4月1日
Published Date 2009/4/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541101427
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掛川市は,静岡県西部の中東遠地域にある人口約12万の自治体である.当院は,昭和59年4月,現在の場所に新築移転しており,掛川市の一般入院施設として,唯一の病院として存在してきた(表1).多くの自治体病院がそうであったように,医師は大学医局から派遣され,看護師の採用は退職者の補充,患者は当院を受診するもの…という時代を続けてきた.しかし今,ここ数年の病院を取り巻く医療・社会情勢の変化の煽りを受け,大きな転換期を迎えている.医師不足,施設基準看護配置7対1,看護師不足,病院経営破綻は,当院にとっても他人事ではなく,病院の合併という大きな課題も出現した.
そのような中で,筆者は平成18年4月に看護部長に就任し,「病院の合併・新病院構想」という大きな課題と,「今後4~6年の間に,団塊の世代をはじめベテランと呼ばれる人たちの退職を多数迎える」という状況に直面することとなった.私は常に「自分の看護を責任を持って患者に提供できる看護師を育てたい.看護のプロです,と自信と誇りを持って言える看護師を育てたい」という想いがあった.また,当院の看護部では,「責任ある継続した看護の提供」を目指し,平成7年度に看護方式の見直しを行い,平成9年度からは「責任と継続した看護の提供,看護師のやりがい感」を目指す「固定チームナーシング」という看護方式を取り入れてきた.
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