特集 検証 平成16年度診療報酬改定
改定をどう受け止めたか
全日本病院協会
猪口 雄二
1
Yuuji Inokuchi
1
1医療法人財団寿康会病院
pp.828-830
発行日 2004年10月1日
Published Date 2004/10/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541100900
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前回,平成14年の診療報酬改定は史上最悪の改定であった.全体として2.7%下がり,薬剤投与期間の撤廃,高齢者自己負担増,外来総合診療料の廃止,健康保険本人の自己負担増と,矢継ぎ早に繰り出すジャブやパンチが医療機関を痛めつけ続けた.また,わが国の経済不況はこれを増強し,結果として単に診療報酬引き下げだけではなく,受診抑制そして外来患者の激減という現状が訪れたのである.
平成15年の医療経済実態調査1) や全日病病院経営調査2) 等の結果では,民間病院の経営状態は明らかに悪化しており,今後のこれらの調査結果がどのように変化するか注目しなければならない.
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