連載 病院管理フォーラム
■医療経営と可視化・4
DPCと可視化
伏見 清秀
1
1東京医科歯科大学大学院
pp.78-81
発行日 2008年1月1日
Published Date 2008/1/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541101105
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
- 参考文献
今まで,わが国には医療の質を評価するために利用できる大規模なデータがなかったが,DPC包括評価の導入により,多くの急性期病院から,症例情報である「様式1データ」と診療明細電子情報である「EFファイルデータ」が集積されるようになった.本稿では,本シリーズのテーマである医療の「可視化」に向けて,これらのデータをどのように活用できるのかをお示ししたい.はじめに,医療機関の機能分化や診療報酬点数に直結する医療機関の機能を可視化する方法,次いで医療における根拠のないバラツキを明らかとして,医療の標準化を進めるための診療プロセスを可視化する方法,最後に,地域医療連携体制の確立に向けて地域における医療機関の役割を可視化する方法を示す.
Copyright © 2008, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.