特集 患者負担のあり方を考える―フリーアクセスから選択責任へ
現状の民間医療保険の限界と今後
内藤 眞弓
1
1生活設計塾クルー
pp.564-567
発行日 2007年7月1日
Published Date 2007/7/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541100972
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公的医療保険と民間医療保険の違い
「○▲病で入院・手術をすると200万円!」「先進医療は全額自己負担ですよ」「差額ベッド料もかかりますよ」と,毎日のように民間医療保険の広告宣伝が新聞,テレビ,雑誌などを通じて生活者に届けられている.このような情報に晒されていると,「とてもこんな治療費は払えない」「やっぱり民間医療保険に入っておかなくては」と思いがちだ.
それと同時に,「健康保険って,大した医療が受けられないのか」と,知らず知らずに思い込まされている人たちが多い.医療機関に治療を受けに来た若者が窓口で提示したものが,何と民間医療保険の保険証券だったという話を聞くに及び,公的医療保険に対する無知,無関心もここまでかと驚かされる.
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