特集 患者負担のあり方を考える―フリーアクセスから選択責任へ
タイのメディカルツーリズム:バンコク病院
ウォンコムトォン ソムアッツ
1,2
,
小杉 美央
1
1バンコク病院
2元東京大学大学院医学系研究科国際地域保健学
pp.568-572
発行日 2007年7月1日
Published Date 2007/7/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541100973
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バンコク病院の概要と経営方針
バンコク病院グループは,東南アジアで最大の私立病院グループで,30年あまりにわたり外国人患者への医療サービスを提供している.1972年にバンコク病院本院が創設されて以来,病院ネットワークを拡張し,現在ではタイに17院,カンボジアに1院を構える病院グループに拡大した.中核となるBangkok Hospital Medical Center(以降 BMC)は,1972年にタイで最初の私立病院として設立されたBangkok Hospital(本院)を中心に,2004年にタイで最初の心臓循環器病院として設立されたBangkok Heart Hospital,Bangkok International Hospital,Wattanosoth Hospital(癌病院),Bangkok Rehabilitation Center,Bangkok Dental Centerから成る.
このBMCは,医師約500名,看護師約900名,その他スタッフ約750名の合計約2,150名の職員,467床を有し,年間外国人患者12万人,タイ人患者59万人の総計71万人の患者に医療サービスを提供している.病床稼働率は一般病棟で約75~85%,平均在院日数は一般病棟で4.5日である.
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