短期特別連載 苦情対応システムの実際とその評価―臨床現場の事例から
第2回 「意見活用システム」の聴取機能の評価
佐伯 みか
1
,
八巻 知香子
2
,
山本 武志
3
Mika Saeki
1
,
Tikako Yamaki
2
,
Takeshi Yamamoto
3
1財団法人東京医療保健公開練馬総合病院質保証室
2国立身体障害者リハビリテーションセンター研究所障害福祉研究部
3福岡県立大学看護学部臨床機能看護学講座
pp.420-425
発行日 2004年5月1日
Published Date 2004/5/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541100824
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◆本稿のねらい
臨床現場で,顧客の多様な苦情を把握し,一つひとつ改善していくことは容易なことではない.
米国大統領府の消費者問題局 (U.S. Office of consumer Affairs) の下で実施された Goodman の全国消費者調査(対象4,327世帯/そのうち回答を得たのは2,513世帯)および彼のその後の補完調査が,不満の「氷山の一角現象」と「口コミ波及効果」の実態を明らかにし,「苦情対応の重要性」の理論的根拠を示したことは,広く知られている1)(注1).その主な内容は以下の通りである.
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