特集 持つ病院,持たざる病院―法人制度から資金調達まで
診療報酬債権流動化による資金調達
武田 隆久
1
,
岩瀬 浩一
1
1武田病院
pp.465-467
発行日 2006年6月1日
Published Date 2006/6/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541100312
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■医療機関の資金調達
従来,医療機関の資金調達の方法は極めて限定的で,民間金融機関および独立行政法人福祉医療機構からの借入(間接金融)に頼るしかなかった.しかし最近では,様々な手法により調達方法の多様化が図られつつある.
設備資金等の長期資金については,まだ不十分とはいえ医療機関債による直接金融の道が開かれ,実際に起債された例も出てきている.また土地・建物の流動化による資金調達や土地・建物と将来の診療報酬債権を合わせて担保にした巨額な資金調達の例もある.
一方,運転資金等の短期資金についても診療報酬債権の流動化による資金調達が徐々に広まっているようである.
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