連載 病院管理フォーラム
事務長の病院マネジメントの課題 急性期病院の立場から・36
理想の医療の実現する舞台としての病院マネジメント(2)
野々山 尚毅
1
1医療法人社団北原脳神経外科病院
pp.244-245
発行日 2005年3月1日
Published Date 2005/3/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541100263
- 有料閲覧
- 文献概要
前回述べたように,北原脳神経外科病当院は,設立当初から「より良い医療をより安く」を経営理念として掲げ,最大の医療効果とコストの低減の両立を目指している.換言すれば,患者さんを中心とした医療の徹底と継続を目指している.そして,その効率的実現のため,当院の組織・教育等を構築している.前回の当院の組織構造に続き,今回は当院における患者さんを中心とした医療について,述べたいと思う.
●サービス業としての医療
わが国の医療は従来,「病気を見て,病人を見ず」や,「知らしむべからず,寄らしむべし」と言われていたように,患者さん不在で,かつ医師中心のものであった.近年その反省から,「医療はサービス業である」ということが,医療関係者等により様々な形で喧伝されている.
Copyright © 2005, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.