連載 回復期リハビリテーション病棟便り・7
プライマリナース受難
大仲 功一
1
1茨城県立医療大学附属病院リハビリテーション科
pp.66-68
発行日 2005年1月1日
Published Date 2005/1/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541100229
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「A さんのせいで弟はすっかり自信をなくしてしまったんですよ!」患者 M さんの長女の発したその一言で,面談が行われていたカンファレンス室の空気が一瞬にして凍りついた.
面談の対象である M さんは73歳の女性.小脳出血のため四肢体幹の運動失調を来した.発症後約2か月半で,近隣の総合病院から筆者の勤務する茨城県立医療大学付属病院の回復期リハビリテーション(以下,リハ)病棟に転入院してきた.長女,長男(いずれも30代独身)との3人暮らしであるが,入院後第2回となるその日の面談には長女のみが出席し,M さん自身の参加は見送られた.A さんは,M さんのプライマリナースである.
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