特集 地方分権と医療
医療計画の見直しについて
針田 哲
1
1厚生労働省医政局指導課
pp.724-727
発行日 2005年9月1日
Published Date 2005/9/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541100074
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近代的な医療制度は,1874(明治7)年の「医制」の発布により始まった.その後,戦前に「国民医療法」が制定され,戦後は,医療の提供する体制の確保を図り,国民の健康の保持に寄与することを目的に,1948(昭和23)年に「医療法」が制定されている.
医療計画は,医療の量的確保の時期から質的改善の時期に至る変革期に誕生したものであり,高齢化社会の到来や医療の高度化・専門化,疾病構造の変化,社会的ニーズの多様化などを背景として,1985(昭和60)年の第1次医療法改正において導入されている.
2005(平成17)年の今年は,医療計画が導入され約20年,医療法が制定され約60年弱,「医制」が制定され,約130年強ということになる.
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