特集 —地域ニーズに合致した—病院機能の変革
病院の収益力向上と経営持続性を高めるために
病床機能の見直しによる収益力アップと新病院整備計画
佐藤 秀也
1
1株式会社川原経営総合センター 病院コンサルティング部
キーワード:
地域医療構想
,
病床機能転換
,
地域包括ケア病棟
,
病院新築移転
Keyword:
地域医療構想
,
病床機能転換
,
地域包括ケア病棟
,
病院新築移転
pp.900-904
発行日 2023年10月1日
Published Date 2023/10/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541212032
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国は,「今後の人口減少・高齢化に伴う医療ニーズの質・量の変化や労働力人口の減少を見据え,質の高い医療を効率的に提供できる体制を構築するためには,医療機関の機能分化・連携を進めていく必要」があるとしている.このことから「2025年の医療需要と病床の必要量について,医療機能(高度急性期・急性期・回復期・慢性期)ごとに推計し,『地域医療構想』として策定」するため,2017(平成29)年3月に地域医療構想策定ガイドラインを発出した.
筆者は,病院経営に関する指導・助言を行うコンサルタントとして,主なクライアントである中堅・中小規模の病院を中心に,多くの病院現場を目の当たりにしてきた.医師をはじめ,看護師や薬剤師などの医療人材の確保難,近年は看護補助者の確保が厳しさを増している.また,地域の高齢化は,高齢患者の増加とこれに伴う高齢者特有の疾病に対応せざるを得ない状況を招いている.
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